親子のこと

「母親は強いから」

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妊娠してから今まで、特にいわれること
「母親は強いからね」

果たして本当にそうだろうか、と考えてしまうのが、私。

妊娠中、陣痛、出産、産後、満身創痍の中の新生児育児、弱った時にかけられる言葉。

「女は強いから」「女は痛みに強いから」「母親は強いから」
「みんなそうなんだから」

特に年配の女性に言われることが多かった。
もしかしたら彼女たちも、周りからそう言われてきたのかなと思う。辛いことを辛い、と言えず、そういうものだから、と耐えてきたのかもしれない。

物語でも歌でもなんでも「お母さんが自己犠牲して誰かのために」みたいなストーリーで涙を誘うものがあると、嫌だなぁと思う。美談にしないでくれよと。

昔はSNSみたいなのがなくて、弱音を吐いて共感しあったり、同じ境遇の仲間と気軽に繋がることもできなかった。だから周りから言われるがまま、そういうものなんだって蓋をして耐えるしかなかったのかもしれない。そう考えると、孤独や周囲の無理解もあったかもしれない中、よくがんばってきたんだなと思う。おばあちゃん世代は4人5人と子供がいるのが当たり前で本当にすごいことだ。。

誰かのためだから頑張れるっていうのは、確かにそう。
自分一人のために頑張りつづけることはできない。モチベーションが続かない。誰かのためだからできる。

自己犠牲の上になりたつものではなく、自分をしっかり満たしつつの誰かのため。
私こんなに頑張ってるのに。こんなに我慢してるのに。蓋をし続けてやる誰かのためは、エゴなのでいつか爆発する。「わかってよ!!」になる。

我慢しすぎなくていい。弱音吐いてもいい。休んでいい。頼っていい。一人で頑張らなくていい。「母は強い」「しかたない」って呪いをかけなくてもいい。今その瞬間にできる範囲の逃げ道抜け道甘い道をたくさん用意していい。それを自分にやってあげられるのも自分。

うまくバランスを取っていけたらいいよね。

子供からはたくさんのことを学ぶ。そこにいてくれるだけでいい、愛おしい存在。自分もそうなんだとハッとする。自分だって、無条件にここにいるだけでいい存在。あれをしないとダメ、これをしないと立派じゃない、全部脱ぎ捨てる。
息子を抱きしめて、今日も明日も自分を追い詰めないで楽しく生きようって思える。
エネルギー源。

私は私という1人の人間。楽しく生きてる姿を、息子には見てもらいたいなと思う。

ABOUT ME
千葉はな
Web・グラフィックデザインを中心に、写真撮影や文章執筆も手がけるフリーランスのクリエイター。 航空会社での勤務、総務秘書を経て、現在はデザインや写真、文章で“彩る・伝える”を軸に活動中。人やプロジェクトが持つ空気や温度を丁寧にすくい取って表現。「自分らしく生きること」や「日々の中の小さな気づき」をテーマに、暮らし・仕事・学びの中で心が動いた瞬間を記録しています。