
最近、息子は「わんわん」と「にゃーにゃ」という言葉を覚えたばかりで、テレビやCMで動物が映ると嬉しそうにその言葉で教えてくれる。
例えばニトリのCMを見て「わんわん!」と言ったとき、私は「いや、これソファしか映ってな…」と思ったが、よく見るとそのソファに人と犬が座っていることに気づいた。
しっかり見ているんだなぁと驚かされた。
面白いことに息子の世界では動物はほとんど「わんわん」だ。
犬→「わんわん」
ゾウ→「わんわん」
キリン→「わんわん」
コアラ→「わんわん」
でも、ライオンだけは例外で、「にゃーにゃ」と言う。動物の番組でライオンが映ったとき、ネコ科の動物をちゃんと「ネコ」として認識しているらしいことに気づき、その様子がとても面白かった。確認してみようと、私たちは多摩動物公園へ出かけた。



多摩動物公園は想像以上に広かった。坂道が多く、11kgの息子をベビーカーに乗せて押したり時々抱っこしたりしながら園内を回った。
私は入口から最初のエリアにたどり着くまでにすでに疲れ気味だった。言い過ぎなのは自覚しているが、運動不足の私にとってはほぼ登山である。
息子は実際の動物を目の前にしてどう反応するだろうか。それを楽しみに疲れたとは言っていられない。園内マップの広大さに圧倒されながらアフリカエリアへ。
最初に見たライオンには予想通り「にゃーにゃ!!」と大興奮。その瞬間、私たち夫婦は「ここに来た価値がある」と感じた。その後、チーターにも「にゃー!にゃーにゃー!」と目を輝かせながら反応していた。


さて、次に見たゾウやキリンにはやっぱり「わんわん」。やはり彼の中でネコ科かそれ以外かをしっかり見分けているようだ。 不思議で愛らしい認識の仕方だ。


フラミンゴは鳥だからどんな反応をするのかなと思ったら、指をさして「わァ・・・」と呟いた。ちいかわなのか。
サイの親子を見たときは、顔をしかめていた。ちょうど母サイが糞をした瞬間で、その匂いを感じ取ったのかもしれない。
春の陽気の中で初めて目にする動物たちや、そこで感じる匂い、音。息子の五感はフル回転していたに違いない。
子どもを連れての動物園は、新しいものに目を輝かせる子どもの姿を見ることが何より楽しい。親として初めて訪れた動物園にはこれまでとは違った楽しみ方があった。もちろん、普段見ることのできない動物を目にするのは、大人の私にとっても新鮮な体験だ。
こうした様々な経験を通して子育ての楽しさとありがたさを実感する。
息子に育ててもらっているようなものだ。もし息子がいなければ、休日に動物園に行くこともなかっただろう。私たちが息子をどこかに連れて行くのではなく、息子が私たちをいろいろな場所へ運んでくれているのだと感じる。


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